河内長野市の歯医者・歯科医院 ふくしげ歯科 滝谷駅、千代田駅徒歩10分 歯周内科(歯周病治療)

ふくしげ歯科
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医院からのお知らせ

子どものむし歯を予防したいのですがどうすれば良いですか?

2014.06.26
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むし歯の予防に関係する要因は大きく分けて4つあります。

1.虫歯菌
2.食べ物
3.歯の質や唾液の質
4.お口の清潔度

1.虫歯菌

虫歯は歯周病と同様に感染症です。虫歯菌が全くいなければ、どれほど甘いものを食べても、歯磨きしなくてもむし歯になりません。
虫歯菌は2歳半〜3歳頃にかけて、唾液を介して主にお母さん(時として周りの大人)から感染します。
だからといって、お子さんとお母さんの唾液が全く行き来しないようにするのは現実的ではありません。
神経質になるあまりスキンシップが不十分になったりするのは良くありませんし、小さい頃に親から子へ感染しておいた方が良い微生物もあるからです。
大事なのは、特にお母さんがお口を清潔にして、お口の中を善玉菌の多い状態に整えておくことです。
そうすれば子どもに良い菌を譲ってあげることができるからです。
虫歯菌がお口に住み着いてしまっている人は歯科医院で虫歯菌除菌をすることも可能です。

2.食べ物

むし歯になる食べ物と言えば「砂糖」が代表的です。
砂糖から歯を溶かす酸がたくさんでき、砂糖を原料にばい菌が歯にくっつくネバネバをだして、よりむし歯を作りやすい環境を整えてしまうからです。
しかし、砂糖以外の糖分(ブドウ糖、果糖など甘い味を生じさせる糖)や普通の食べ物でも歯を溶かす酸が発生します。
また、酸を多く含む食べ物を頻繁に取ると、歯の表面の硬い部分(エナメル質)が溶けてしまい、むし歯が進行しやすくなります。

食べる内容:酸を発生させない、ネバネバを作りにくい、酸性が強すぎない
食べ方:何かを食べると分解されて酸が発生します。だらだら食べ続けると、ずっと酸ができ続けることになります。
1日にお口にものを入れるのは4〜5回を上限としましょう。
この「お口に入れるもの」には、水やストレートのお茶は含まれません。分解されても酸が発生しないからです。
逆に、甘くない食べ物、料理の味見、飴、ガム、ジュース、砂糖やミルクの入ったコーヒーやお茶は酸を作ってしまうので「お口にいれるもの」に含まれます。

3.体質

この場合の体質とは主に歯の質や唾液のことです。

歯の質:酸にさらされたときの溶けやすさ

唾液:唾液の量(たくさん出てると菌や酸を洗い流してくれるのでむし歯になりにくい)
唾液の質(酸を中和する能力=緩衝能)

これらは元々の体質である程度決まっています。
しかし、歯の質はフッ素などで強化することができますし、唾液の質は生活習慣やよく咬むことで改善することができます。
むし歯に対抗する能力をアップしておくことが重要です。

4.お口の清潔度

歯磨きをきちんと行うことで、ネバネバ汚れを取り除き、虫歯菌の数を少なくすることができます。(主に菌の量のコントロール)
また、歯科医院での定期的なメンテナンスを行うことで、お口の中の虫歯菌の比率を少なくすることができます。(主に菌の種類のコントロール)

上記4つの条件を虫歯になりにくい状態に整えてあげると効果的に虫歯予防ができます。