虫歯は放っておいても治らない病気です
「歯の表面が黒くなってる」「穴があいてる」「冷たいものがしみる」「ご飯を食べるとズキズキする」
虫歯かなと思う症状は色々ありますが、いずれの場合も共通して言えるのは自然治癒しないということです。
風邪などと違い虫歯はある程度進んでしまうと、放っておいて勝手に治る事はないのです。どんどん悪くなる一方ですので1日も早く歯科医院で治療しましょう。
1番いいのは予防です
虫歯の話をしているのに、いきなり予防の話になって申し訳ないのですが、虫歯の対処法として一番良いのは虫歯にならないことです。
「そんなことは分かってる。でもなってしまうものはしょうがないでしょ?」と思うかもしれません。
でも、世の中に色々ある病気の中で、虫歯ほど簡単に予防できる病気はそうありません。
その証拠に歯科医師の子供はほとんど虫歯がありません。といっても、何か魔法のような方法があるというわけではありません。
これは、親である歯医者の先生が、他の患者さんにも実施している当たり前の予防処置を「きちんと」行っているからなのです。
ポイントはこの「きちんと」という部分です。ごく簡単な「やるべき事」を「きちんと」行うことで虫歯になる確率は限りなく低くなるのです。
その方法は、当然ふくしげ歯科でも受けることができます。★こちらに詳しく書いてありますので、ぜひお読みください。
それでも虫歯になってしまったら?
一刻も早く歯科医院を受診しましょう。
虫歯の悪いところ削り、そこに詰め物を入れて元の形に修復します。
ごく小さい虫歯だったら治療が1回で済みます。でも、ズキズキ痛む段階まで放っておくと、根っこの治療が必要になり5回も6回もかかってしまいます。
ふくしげ歯科の虫歯対策はここが違う!
- まず予防
予防メニューが充実していて、虫歯ができないように患者さんをサポートします。 - なるべく削らない
できてしまった虫歯に対しては、削る量を極力少なくする、というコンセプトに基づき治療を行います。 - 痛くない
治療中・治療後ともに極力痛みを感じないよう最善を尽くします。
麻酔に関しては無痛麻酔法と言う痛みを極限まで小さくする打ち方を採用しています。 - 虫歯を再発させない
虫歯を削って詰めたらそれで完全に治った、と考える人が多いでしょうけど、実は1度削った歯は二度と元に戻らないのです。
また、人工の詰め物の平均耐用年数は5〜6年程度、かぶせ物の平均耐用年数は7〜8年程度です。
人工の歯は、強度や機能の面で決して天然の歯に及ばないのです。
詰め物やかぶせものがダメになってしまうのには、主に2つのパターンがあります。- 詰め物やかぶせ物自体が壊れたり外れたりする事。
- 詰め物やかぶせ物の下敷きになっている歯が悪くなる事。
1. の主な原因は、噛み合わせです。
ふくしげ歯科では、1本の虫歯を治療するときに、その歯だけをみるのではなく、お口全体の噛み合せをチェックして、無理な力がかからないように調整します。2. の主な原因は、虫歯の取り残しです。
歯科医師なら誰でも虫歯はここまで取らなければいけないという基準を知っています。
しかし、実を言うとその基準まで削っても、完全に虫歯を取り切れているとは限らないのです。
虫歯の再発を防止するドックズ ベスト セメント
虫歯は木が腐っているのと似ています。腐った部分を削り取っても、中のほうにばい菌が染み込んでいて、若干は残ってしまうものなのです。
そして、何らかのきっかけでそのばい菌が再び活動を始めると、虫歯が再発してしまうのです。
ふくしげ歯科では、虫歯の取り残しが特に起きやすい大きな虫歯の治療に、ドックズ ベスト セメント(Doc’s Best Cement)という殺菌セメントを使用します。
このセメントを虫歯の取り残しが起きやすい部分に敷き込むことで、歯の中に染み込んだばい菌を殺菌セメントで抑え込み虫歯の再発を予防します。
なお、ドックズ ベスト セメントには保険が適用されません。
虫歯治療の基礎知識
重症度の段階
C0
歯の表面がわずかに溶け、表面のツヤがなくなり白くなる。
削る必要はなく、フッ素などを塗って丁寧に歯磨きをし、様子を見ます。
C1
歯の表面のエナメル質の構造が侵され始めます。
この段階ではまだ削る必要がなく、フッ素などを塗って丁寧に歯磨きをし、様子を見ます。
C2
歯の表面のエナメル質を通り抜け、その下にある象牙質まで虫歯が到達します。
この段階まで来ると歯を削って詰める必要があります。
C3
象牙質の深い部分にまで虫歯が到達します。
この段階まで来ると歯を削って詰める必要があり、場合によっては神経が炎症を起こし歯髄炎という状態になることがあります。歯髄炎を起こした歯は神経を取り除く処置(根っこの治療)を行う必要があります。
C4
歯の頭のすべてが虫歯に侵され、根っこだけが残っている状態です。
通常は抜歯するしかありません。ごくまれに根っこの治療を行い、何らかの形で歯を残すこともあります。
治療法
充填法
光重合コンポジットレジン充填法(光CR)
歯を削ったあとに光CRという歯科用の特殊な樹脂を詰めます。粘土や練乳のような柔らかい素材を穴の中に詰めて、青い光を当てると固まって歯とくっつきます。
基本的には金属などと比べてやや強度が低いのですが、最近では強度に優れたものも出てきました。
(画像:治療前) |
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(画像:形成後) |
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(画像:光照射) |
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(画像:光充填後) |
インレー
歯を削ったあとに、歯の型どりをして、金属、陶器、ジルコニア、樹脂などの素材で作った詰め物を入れます。
口の中で作るのではなく、口の外で作ってからボンドで歯と接着させます。
(画像:治療前) |
→ | (画像:形成後) |
→ | (画像:インレー充填後) |
クラウン
虫歯が大きく、根っこの治療をしたあとに、歯の頭を全周にわたり削って、型どりをして、帽子のような形のかぶせものを作ります。素材や作り方はインレーと同じです。
(画像:クラウン治療前) |
→ | (画像:クラウン形成後) |
→ | (画像:クラウン) |