夏が近づいてくると恋しくなるのは冷たい飲み物やアイスクリームです。
かくいう私も学生時代はジュースやアイスが大好きでした。
ところが最近はお茶を愛飲するようになり甘い飲み物は決して飲みません。アイスクリームもごくたまにしか食べなくなりました。
それどころか、新幹線の隣の席の小さな子どもがジュースやアイスクリームを丸ごと一本も持たせてもらって口のまわりをベトベトにしてニコニコ笑っているのを見ると、奪い取りたくなります。(奪い取って食べるって意味じゃありませんよ)
何故か?それはその中に含まれる糖分の多さを知っているからです。
「ジュース」「糖分含有量」といったキーワードで検索すると沢山の写真が見つかります。
あちこちで引用されている有名な画像をいくつか挙げると・・・・
加工食品のパッケージの裏には成分が書かれていますが、何グラムと数字が書かれているだけでは実感がわきません。
こうしてビジュアルで示されると、あまりの量に気絶しそうになりますね。
実は、私たちの舌が味を感知するときに、温度や他の添加物などの影響を受けます。
冷たいと甘みを非常に弱く感じるため、たくさん砂糖を入れなければ「甘くておいしい」と感じないのです。
特にアイスクリームなどは0度以下で舌が麻痺するので沢山の糖分が必要です。
また、クエン酸などの酸味料や炭酸が加わると、甘さを覆い隠してしまいますので、より沢山の糖分が必要となります。
清涼飲料水と同じ濃度の糖分を水に溶かして飲もうと思っても、甘すぎて到底飲めません。
薄味に感じるスポーツドリンクですら500mlで33g程度の糖分です。中ぐらいの角砂糖11個分。
コーヒー一杯(200ml)に角砂糖4個半で同じ糖分濃度。こら、めちゃ甘ですな。
そういえば昔このぐらいコーヒーに砂糖入れてるおばあちゃんたまにいましたね。今時見かけませんけど。
「甘いものは麻薬並みに依存性が強く人々の健康を害している」と主張する人もいます。確かにそういう側面があります。
合法なもので依存性が強い代表といえばタバコですが、日本のタバコのパッケージにはこんな文句が印刷されています。
・喫煙は、あなたにとって肺がんの原因の一つとなります。疫学的な推計によると、喫煙者は肺がんにより死亡する危険性が非喫煙者に比べて約2倍から4倍高くなります。
・妊娠中の喫煙は、胎児の発育障害や早産の原因の一つとなります。疫学的な推計によると、たばこを吸う妊婦は、吸わない妊婦に比べ、低出生体重の危険性が約2倍、早産の危険性が約3倍高くなります。
・人により程度は異なりますが、ニコチンにより喫煙への依存が生じます。
ふんふん、まあザックリと体に悪そうだなということは伝わりますね。
ところが、調べてみると海外のたばこのパッケージは気絶どころか心臓が止まりそうなレベルでした。
見てみたい方はこちらをクリックして下さい。ただし閲覧注意です。
いやー、外科の教科書なみのストレートリアル画像ですなぁ。
こんなパッケージに入っているにも関わらず、たばこ吸うって、どんだけ根性あるのか・・・・
歯科医師のわたくしからの提言としては、ここまで強烈でなくとも、糖分に関して、少なくとも上で紹介したような写真をパッケージに載せても良いんじゃないかなと。こんな感じで。