気になる歯ぐきの黒ずみ 歯科医院で簡単にピンク戻せます
突然ですが、皆さんの歯ぐきはピンクですか?それとも黒ずみがありますか?
この写真のように、歯ぐきの表面に日焼けしたような黒ずみが見られることが多々あります。これを歯科では「歯肉のメラニン色素沈着」と呼んでいます。
色素沈着はなぜ起こる?
日本人など黄色人種で歯肉に色素沈着が起こるのは多くの場合タバコが原因です。自分自身がタバコを吸う、もしくは身近にタバコを吸う人がいる、という時に色素沈着が起こります。就学前のお子さんの歯肉に色素沈着が見られた場合、お母さんに「ご家族にタバコを吸う方はいらっしゃいますか?」とたずねると、お父さんが喫煙者であることが多いです。たばこはこんなところにも影響するんですね。
それ以外に身近に喫煙者がいなくても特に理由もなく色素沈着が起こる人もいます。そういう人は元々肌の色がやや浅黒いことが多いようです。黒人の方に歯ぐきの色素沈着が多いのは肌の色と関係があるからです。
さて、この色素沈着、笑った時に歯茎が見えない方はいいのですが、歯茎が見えてしまう方はとても気になってしまうようです。
先日、矯正治療中の患者さんに「この歯茎の色素沈着気になりませんか?」とお聞きしたら「ずっと気になってたんです」とのことだったので「簡単な処置できれいに消すことができますよ」とお話ししたら「ええ!消せるんですかこれ?!」と驚かれたので、逆に消せるのをご存じなかったということに驚いてしまいました。
どうやって消すの?
簡単に言えば、歯茎の表面にお薬を塗ってピーリングを行うことで色素を取り除きます。処置自体は10分程度で終わります。それから2~3日たつと歯茎の表面がペラーっとはがれて下からきれいなピンクの歯ぐきが現れます。1回でもかなりきれいになりますが、患者さんによっては2回する方もいらっしゃいます。
当院では1回3万円(税別)で行っています。
症例
ケース1
この方はモニターとしてまず半分だけピーリングしてみるのにご協力いただきました。
色の違いがよく分かりますね。もちろん後日もう半分もやりました。(^_^)
ケース2
この方が先ほどの矯正中に声をかけた方です。写真は1回だけピーリング行ったものです。色素がほぼきれいにとれています。もうちょっとだけ気になるとのことで、現在、再度ピーリングしているところです。後日また報告します。
ケース3
こちらも長年気になっていたとのこと。今ではすっかりコーラルピンクです♪
デメリット
良いことばかり言ってないで、悪いこともちゃんとお知らせしておきましょう。
少ししみる感じがする方もまれにいらっしゃいますが施術中はほとんど痛くありません。しかし、家に帰ってから歯ぐきが少しジンジンします。ご飯を食べると薬を塗った部分が口内炎と同じようにしみます。これは徐々に楽になり大体2~3日後には何ともなくなります。敏感で痛みが辛い方は痛み止めを飲むと楽に過ごせます。
また、2~3日後歯茎がめくれるまでの間、歯茎が白っぽくなってしまいます。
やった直後はこんな感じ、家に帰る頃にはもう少しましになります。
歯ぐきの表面がはがれたら、きれいになりますので2~3日の我慢してくださいね。