ベロの話ばかりだと飽きるので、今日は虫歯の話です。
そろそろ学校歯科検診が始まりますが、学校からの治療勧告の紙に「虫歯あるよ」と書いてあったら大抵歯医者さんに行きますよね?
ちなみに、あの紙って子供の虐待のモニタリングの役目も兼ねていて、あの紙に歯科医師のサインをもらって学校に提出する仕組みになってます。何年も同じ虫歯が未治療になっていたりすると、ネグレクトが強く疑われるわけでして、私も歯科検診の後に行われる保険の先生との会合で「もう何年も放置されてて、歯の頭が全部なくなるぐらいの虫歯なのでネグレクトの可能性があります。対応をお願いします。」と言ったことが何度かあります。
こんなニュースもあったり・・・・
大阪の子供は虫歯治療をしない!? 部活、習い事、ネグレクトの疑い、“口腔崩壊”の子も…歯科検診で広がる「格差」 (産経ニュース)
大阪っていったい・・・・・
これはこれで重大な問題なのですが、今日はその話ではありません。
みなさんのお手元にあの紙が来て歯科医院に行ったとします。すると、ドリルで削ってプラスチックや金属などで詰めてくれるはずです。場合によっては神経をとったりするかもしれません。で、めでたく全ての歯の治療が終わって「はい、今日で終わりです」と言われたとき、みなさんは「やったー治ったー!」と開放感を感じるのではないでしょうか?
はい、ちょっと待ってください。わたくし、今ここでみなさんに 「治った」というのは少し違うんですよ という残念なお知らせをしなければなりません。
「風邪が治った」というのはたいていの場合本当に元通りに戻ります。場合によっては免疫機能などがかかる前より強くなる事もあるでしょう。
これが
こうなる
というイメージ
でも、虫歯の治療はこれが
こうなるだけです。
こうですからね!
ちっとも治ってませんね。むしろ新品のときよりぐっと弱くなっています。でも治療しないと、どんどんひどくなるので、やらないわけにはいきません。つまり削って詰める虫歯の治療は、虫歯の進行を一時停止させ、補修して、形や機能を回復する、という類いの治療だったのです。
上記の文章で、「虫歯の進行を止めて」ではなく「虫歯の進行を一時停止させ」になっているのかというと、詰めたものは歯と完全に一体化するわけではないからです。後日、取れたり、水漏れしたりして、また中で穴が大きくなってしまう可能性が非常に大きいのです。詰め物を入れてから、再びやり替えなければならなくなるまでの平均耐用年数は5~6年と言われています。一度ドリルで削った歯は決して元通りには戻りません。いかに予防が大切がお分かりいただけたでしょうか?ましてや治療せずに放置などとても危険な事なんです。
というわけで「治ったー!」ではなく「とりあえず終わったー!」の方が実態を表しているというお話でした。
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