医院裏の畑。地面に緑のつるが広がっています。
何だろう?と目をこらしてみると・・・・
こ、このシマシマはもしや・・・・・これなのでは?
最近のはほとんどシマシマじゃないタイプもあるそうです。
東京スイカ研究会より
歯並びをよくするためには骨に刺激を加えると良い事が分かっていますので、患者さんには小さい頃から色々な食べ物に前歯でかぶりつく事をおすすめしています。スイカなんかも包丁で一口サイズに切ったりせず、是非ヒジまでベトベトになりながらガブッとかぶりついて下さい。
さて、今日は歯並びにも影響を与えるという指しゃぶりの話をしましょう。
指しゃぶり、気にしておられるお母さんが多いようです。1歳とか2歳の子を抱っこしながら「指しゃぶりするんですけど大丈夫でしょうか?」と、とても心配そうです。
そもそも指しゃぶりって何なの?
赤ちゃんはおっぱいを吸うためチューチューする吸啜(きゅうてつ)反射を生まれたときから持っています。胎児をエコーで見ると、おなかの中でも指を吸っている姿が観察されることがあり、生まれたとき既に指に吸いダコができている子もいるそうです。それほど、体に備わっている反射なんですね。吸えなければ栄養が取れませんので、当然と言えば当然です。
この反射が弱まる生後2~3ヵ月ごろから、お乳を吸うわけじゃないチューチュー(非栄養的吸啜行動)が起こり始めます。指をしゃぶる事は、口と指という感覚の鋭い場所をお互いに刺激し合って、その後の運動機能や感覚機能を発達させる役割があると言われています。指しゃぶりが多く見られるのは3ヶ月~5歳で、3歳ごろには20~30%の子どもで見られます。理由は退屈、不安、 緊張などの解消といわれています。
5~6歳まで続けていると歯並びが乱れたりします。出っ歯や開咬といった状態です。
日本小児歯科学会より
指しゃぶりって、いつやめたら良いの?
1~2歳
「やめなさい」と言い聞かせても理解できません。あんまりやり過ぎると前歯が出てきたりしますが、やめたら元に戻りますのであまり気にしなくて良いでしょう。
3歳
3歳を過ぎると言い聞かせた内容が理解できるようになってきます。優しく声かけをしてやめる方向へ誘導をはじめましょう。この時期に幼稚園や保育園で社会性が育ってきますので、遊びに夢中になったりお友達の手前指しゃぶりが恥ずかしくなったりして自然になおる事が多いようです。
4歳
4歳を過ぎると言い聞かせたことを良く理解できるようになってきますので、徐々にやめさせるのに適した時期です。
5歳以降
5歳を過ぎても頻繁に指吸いをしている場合は、歯並びへの影響も大きくなってきますし、指しゃぶりを続けてしまうには何らかの背景があるのかも知れません。とはいえ指しゃぶりするからって命に関わるわけじゃありませんので深刻にならず、かかりつけの小児科医や歯科医師などの専門家と相談して一緒に解決していくと良いでしょう。
指しゃぶりって、どうやってやめたら良いの?
やめさせ方ですが
・優しく言い聞かせる。理解できる年頃なら何でやめなければならないのか理由を説明するのも良いでしょう。
・目標となる期日を示す。(●歳までにやめようね。年中(年長)さんになるまでにやめようね。)
・みんなの前で宣言させる(「今度のお誕生日までに指しゃぶりをやめます」など)
・指遊びができるようなおもちゃを与えて、指への刺激を増やす。
・指を吸っている暇がないぐらい遊ばせる。
・寝るとき吸う癖があるときは、寝入るまで手をつなぐ。
・指しゃぶり防止手袋
などなど色々あります。
また、奥の手として何をやってもやめてくれなかった子に効果的だったということでお母さん方の間で密かに有名なのはバイターストップという指しゃぶり防止マニキュアです。うちの患者さんの中で、どうしてもやめられなかった子が3名これでやめました。成分を調べてみましたが、普通のマニキュアと同じですので、毒性がどうこうと騒ぐほどのものではないようですし、そもそも味が苦くてまずくて、飲み込む事はほとんど無いでしょうから「飲み込んで大丈夫?」などという心配は要らないんじゃないかと思われます。歯科医院では販売していませんので、ネットで調べて見て下さい。一度、吸わない日々を数日過ごすと、すっかり癖が消滅してしまうみたいです。あんなに吸ってたのに・・・・人間って不思議ですね。
激まずマニキュア バイターストップ