河内長野市の歯医者・歯科医院 ふくしげ歯科 千代田駅徒歩10分 歯周内科(歯周病治療)

ふくしげ歯科
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コノミヤ河内長野店 2階

1歳7ヶ月検診にて「○○ばっかりたべてご飯を食べません」子どもの食べるものは親が決めて良いんです

2014.07.24

本日は、市の1歳7ヶ月検診で、三日市の検診センターに出向きました。

暑さを強調して撮影

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アンパンマン待機中

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よ坊さんという歯科医師会の謎のキャラクター。箱が黄ばんで、田舎の農家のタンスの上に置いてあるフランス人形の様相を呈しております。

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かわいらしい子どもたちがわらわらと登場し、検診が始まりました。今回は夏休みで、お兄ちゃんやお姉ちゃんも一緒に来ていて、いつになく賑わっていました。乳幼児検診は1歳7ヶ月と2歳6ヶ月と3歳6ヶ月の3種類あります。河内長野市はそれを月に2回ずつ開催し、1回につき40名ほど診てきたのですが、ここのところ少子化で子どもの数が減り回によっては30名を割るようになってきたので、来年からは2ヶ月に3回の開催になるようです。どんどん忍び寄る少子化の波を肌で感じます。

検診には、保護者の方が問診票を書いて持ってこられます。それを見ていると、各家庭で色々と悩みながら一生懸命に子育てしている様子が伝わってきます。

その中で気になるのが食事の項目です。

「フォローアップミルクばかり飲んでご飯を食べません」「ご飯ばっかり食べておかずを食べません」「食が細い(ジュースやおやつは食べている)」

そう、偏食です。何でも食べるという子もいれば、超偏食の子もいるのですね。

例えば「にんじん」「ピーマン」「魚」「牛乳」など単品を食べないというのであれば、敢えてそれにこだわらなくても、別の物で栄養をとれば良いと思いますが、上記のように大きなくくりで「ご飯」とか「おかず」とか「食事そのもの」を食べないというのは、単品の偏食とはちょっとワケが違います。

脳には快感回路という部分があって、それはお酒を飲むとか、甘い物を食べるとか、恋をするとか、麻薬を打つとか、人間が「ああ、幸せ」「ああ、気分がいい」と思う行為をしたときに、興奮し強い快感を発生させます。

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食事においては、砂糖、デンプン、油脂、塩、うま味、などは脳に強い快感を生じさせる事で知られています。スナック菓子なんて、デンプンを油で揚げて、塩と砂糖とうま味調味料などをまぶしたものだから、口に入れると脳天直撃の快感を生じさせるわけです。だから「やめられない止まらない」んですね。

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先ほどの事例を見ると

「フォローアップミルク」  成分表によると、乳糖、調整脂肪(パーム油、パーム核油、大豆油、カノーラ油)、デキストリン、ホエイパウダー(乳清たんぱく質)(以下略)ということで脳を直撃する成分がたっぷり入っています。

「ご飯(白米)」  白米は血糖値を急激に上昇させるのでこれも強い快感を発生させます

「ジュースやおやつ」 言うまでもなく、栄養はほとんどなく、脳に快感を与えるためだけに存在するものです

つまり、子どもたちは、自分の脳を強く喜ばせる(ある意味麻薬的な)食べ物を好んで食べ、体を作るために必要な食べ物を入れる余地がなくなっているわけですね。これは生き物として仕方がない側面があります。というのも、脳の快感回路を回したいという欲求は非常に強い欲求だからです。そんなとき、親はどうすれば良いのでしょうか?禁断の味(だけ)におぼれようとしている我が子をどうやって救ってあげたら良いのでしょうか?

答えは簡単。大人が心を強くして、食べさせなければ良いのです。1歳半の子どもが親の目を盗んでスーパーで買い食いするわけがないのですから、大人が食べさせない、または食べる量を制限する、と決めれば一挙解決です。

大体、体に良いものは子どもの口には大して美味しくないことが多いものです。イヤだけど、仕方なく食べているうちに、いつの間にか食べられるようになって、そのうち大好きになってしまったりするものです。逆に最初から子どもの口に合う食べ物は、手っ取り早くカロリーがとれるけど、栄養に乏しいものが多いので、子どもの言いなりになっていたら、ちゃんとした体に育ちません。アレルギーがない限りいやがっても、定期的に色々な食べ物をローテーションで出して、少しずつ慣らしてあげてください。

とかいうと、子どもの頃にイヤだった春菊とかナスとか「それ食べるまでは他のもん食べんでよろしい」と言われて、泣く泣く食べていたのを思い出します。いまじゃどっちも大好きです。

人間の体には恒常性を維持する(バランスを保って生きる)機能が備わっているので、おなかが空けばちょっとぐらい嫌いでも食べるものです。1食1食でカロリーを完全のとらせることにこだわらず、もう少し長いタームで見てあげる事が必要かも知れません。

これは別に味がメッチャ嫌いなピーマンを無理やり食べさせろ、と言っているのではありません。人間が本能の赴くままに、脳の快感をむさぼろうしてしまうのを阻止して、体に必要なものを食べさせていきましょうという話なのです。

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検診の帰りに、コンビニに寄ったらこんなものが・・・・・

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烈車戦隊トッキュウジャー

子どもと鉄分の多い大人がターゲットなんだろうか?そして、胸の丸いのはやはり山手線なんだろうか?

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