河内長野市の歯医者・歯科医院 ふくしげ歯科 千代田駅徒歩10分 歯周内科(歯周病治療)

ふくしげ歯科
〒586-0006 大阪府河内長野市松ケ丘中町1290-1
コノミヤ河内長野店 2階

ダメ。ゼッタイ。合法アロマ

2014.08.12
カテゴリー:

東京です。大阪よりぐっと涼しいせいか、ちょっと風邪気味なので簡易更新です。(あんまりサボってると師匠に破門されるので更新はするのであった)色々滞っている各方面のみなさま、今しばらく・・・・

あ、それから前回の続きはまた次回。必ず書きます。

ダメ。ゼッタイ。合法アロマ

さてさて、この間、ある行事で外資系のため息が出るぐらい美しいホテルへ行きました。ロビーに入った途端、かぐわしいアロマの香りが・・・・さすが外資系、良い香りだわ~♪と思ったのですが・・・・・

 

これは東京ステーションホテルロビー(流通ニュースより) こないだ通りかかったら無臭だった。さすが!

20120829tokyohotel

 

宴会がはねてエレベータに乗り込もうとしたらある女性が「ここ空気が悪くて入った途端ノドが腫れ上がって声が出なくなったの」と、いつもと別人のようなしわがれ声で言ったところ、別の女性が「あ、変なニオイしてますもんね。私も頭が痛くて」という話になりまして、実を言うと私も宴会が進むにつれて気分が悪くなり早く帰りたくなっていたのです。建物の外に出て数分経つと俄然元気が出てきて「あのニオイが原因だったのか(すでに香りとは呼べなくなっている)」と気付いた次第です。同じエレベータに乗った10名ほどの中、女性は6名でそのうち3名が体調を崩していたわけです。

 

アレルギーの蔓延により、化学物質過敏気味の人が増えている昨今、アロマという余計な化学物質をばらまけば、必ず一定割合で合わない人が出ると思った方がいいのです。これは、薬を出せば必ず一定割合で副作用が出るのと一緒です。飲まなくても良い薬は出さないに限るのと一緒で、ばらまかなくて良い化学物質はまかないにに限るのです。

ダメ。ゼッタイ。君 ってのもいるのね・・・・ あ、でもこれはドラッグですけど。

↓ ↓ ↓ ↓

foot

 

訪れる人を幸せにしようとアロマを焚く心遣いは素晴らしいと思いますが、一部の人にとってはひどい体調不良を招くことがあります。過敏症の人口は全国で70万人とも100万人とも言われているそうですので、約100人に1名は居る計算です。でも、昔うちの医院で香りの強い切り花を置いたらノドの痛みや頭痛などを訴えるスタッフが続出しました。たった7人だったのに、そのうち3人も!まあ、それは花粉のせいかもしれませんが、ユリやボタンの花を飾るだけでもこれだけの体調不良者を出したのですから過敏症やアレルギー、侮れません。当院の事例といい、今回の事といい、1/100などといわず潜在患者はもっとたくさんいると思います。

 

多発する香り付き柔軟剤で起こる化学物質過敏症

問題となっているのは商業施設のアロマだけではありません。

NPO法人 化学物質過敏症支援センターより

長野県に住む四十代の女性は「強い香料のにおいを発している人とすれ違ったりするだけで、めまい、ふらつき、震え、動悸(どうき)が生じます」と訴える。
症状がひどくなったのは昨年夏。柔軟剤や洗剤、シャンプーなどの家庭用品で香りの強い商品が人気を集めてきたことが影響していると考えている。
微量の化学物質によって、めまい、頭痛、吐き気、のどの痛みなどのさまざまな症状が出るのが化学物質過敏症。患者数は全国で七十万人とも百万人ともいわれる。一般家庭では、新築の家に使われた建材や農薬が原因になることが多いと考えられてきたが、香料を使った日用品による香料公害も問題視され始めている。

(中略)

岐阜市は二〇〇五年から市有施設に「香料自粛のお願い」というポスターを張っている。「健康被害の要因となることがあるので配慮をお願いします」と、市民に柔らかく呼び掛ける内容だ。
小沢代表の訴えを聞いた市議が市議会で要望し、市が受け入れた。
公共施設のポスターやホームページに同様の「お願い」を出す自治体は、岐阜県、岡山県、滋賀県野洲(やす)市、同県守山市などと増えてきている。ただ、健康被害を感じている側は、実態調査や何らかの規制など、より実効性のある対策を国に求めている。
厚生労働省化学物質安全対策室の担当者は「うちの省にも健康被害の声は届いており、問題意識は持っている」と説明する。香料公害の対策づくりに政府がいつ取り組み始めるか注目される。[9月2日・東京新聞]

<柔軟剤>「高残香」タイプで体調不良を訴える人が増加

洗濯に使われる柔軟剤の香りで体調不良を訴える人が増えている。国民生活センターによると、柔軟剤の香りで「鼻やのどが痛くなる」「気分が悪くなる」という相談は、2012年は48件と、09年の5件から急増した。最近の柔軟剤は香りが長く続く「高残香」タイプの製品が人気を呼んでいるが、関係者は過度の使用に注意を呼びかけている。
シックハウス症候群や化学物質過敏症の患者を診ている札幌市のクリニックでは、電車やバスの中、隣の家などから来る柔軟剤の香りで体調不良を訴える患者が増えている。主な症状は、頭痛や吐き気、倦怠(けんたい)感など。渡辺一彦院長は「数年前まではほとんどなかった」と驚く。

(中略)

一方、神奈川県が11年、国内外の柔軟剤15点を洗濯時の濃度に薄めて香りを調べたところ、香りの強さを示す臭気指数は、大半の製品で、県が定める住宅地での工場排水の規制値並みだった。

 

確かに最近トイレの芳香剤みたいなニオイを強烈に発しながら歩いている人が増えていますが、香水と同じで本人は毎日嗅いでいるので鼻が麻痺してるんだと思います。そういう人を見つけたら、みんなで「オイ、君、便所臭いぞ」と教えてあげましょう。(自分は大丈夫ですが、一般消費財メーカーの利益のために、過敏症の人の人権があまりに踏みにじられているのでとりあえず毒吐いときます)

 

というわけで、ポンとしてプーンとにおうアロマは、結構な数の人にとって小さなアウシュビッツとなるだけでなく、そういう物質に囲まれて暮らしているうちに自分自身が発症するリスクも秘めていることを忘れてはなりません。

無臭こそ最高のオ・モ・テ・ナ・シ

なのです♪

 

ほな、明日も早いので寝ますわ。

bnr_recruit